ぴのこのはなし

個性的な家族と育つ母のブログです

成人の日の思い出

 

長男あおは今22歳

知的障害中度

障がい者雇用で働いています。

 

2年前成人式を迎えました。

小学生の頃の6年間は通常級で地元の友達と遊んでいましたが

中学は学区外の特別支援学級で、高校は家から1時間半かかる特別支援学校だったので、地元の友達との交流がありません。

 

市から成人式の案内が来てから事あるごとに

「成人式いくの?」と聞いていました。

 

ひとりぼっちになっていたら可哀想だと思っていたんです。

 

高校で卒業生の新年会と成人のお祝いのような集まりがあったのでスーツは用意していたのですが

 

私はギリギリまで「本当にいくの?」と聞いていました。

 

私のあまりのしつこさに

あお「行くって言ってるじゃん!

と、強く言ってきました。

 

 

怒った  あお の顔を見てハッとしました。

そしてとても反省しました。

 

あおはずっとみんなに会えるのを楽しみにしていたんです。

 

ごめんね…あお。

勉強が解らなかったあおを6年間通常級に行かせたのは私たち親でした。

 

お友達と毎日放課後も楽しく遊んでいたから学校にお願いしてみんなと過ごしていたのを忘れていたんです。

 

小学生の時の様子をかいています。↓

 

 

 

 

当日不安な気持ちもありましたが

あおは喜んで出かけていきました。

 

たくさんの友達が声をかけてくれたそうです。

 

みんなで写真を撮ったり

お話したり

楽しかった!と言って帰ってきました。

 

成人式の日にはお友達への感謝の気持ちで、心が温かくなったり

自分が反省した気持ちと あおの 気持ちを思い出して心が痛くなるのです。

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「ら」の字源から野心

昨日長男(知的障害  22歳)が、どうでも良い理由でひらがなでからあげとかいていました。

 

「ら」という字がくずれてしまったと言って

「むかしはこんな字だったのかなぁ」と言ってきました。

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くずし字の事を言っているのかなぁと思ったのですが、長男が書いた「ら」とは違う気がしました。

 

 

え〜ちがうんじゃないかなぁ〜

 

違うものは違うよと教えないといけないので、

「ら」の字源を考えましたが思い出せなかったので調べてみると…

 

良→ら

でした。

 

くずし字だと

 

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やっぱりちがうよー( ´∀`)

 

 

ひらがなの字源の中で「ら」を気にすることが無かったので(ひらがなや漢字の成り立ちが好きなんです)、勉強になりました(*^▽^*)

 

長男も少しでも興味を持ってくれないかな?

文字オタクになって難しい漢字やくずし文字、字源を話題にできるようにならないかな?

 

逆にそんな話ばかりするのは

めんどくさい人になっちゃうかな?

 

などと、野心を膨らませたお母でした。

(´-ω-`)

 

 

 

 

 

大家さんと僕を読んで

本を探しに行った古本屋さんで

前から欲しかった

「大家さんと僕」を見つけました。

 

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探していた本は無かったけれど

大収穫!

漫画なので一気に読めました。

 

お笑いコンビ ・ カラテカのボケ担当の

矢部太郎さんと大家さんとのほっこりとしたお話。

暖かい気持ちになりました。

 

読み終わって2日

なぜかモヤモヤ

私にとって衝撃的な1ページ

 

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大家さんのお家に来ているヘルパーさんに衝撃をうけていたのでした。

 

こんな…こんなこと…あるの?!

 

ここに注目してしまったのは

私がホームヘルパーだったからでしょう。

 

真面目に頑張って

変わって行く介護保険制度に心がついていけず

時間に追われて辛かった日々を思い出して重なってしまいました。

 

この本のホームヘルパーは絶対にダメな事をしているわけですが(仕事自体はきちんとやるべき事をしていたのでしょうけれど)

「こんな自由なヘルパーさんいるんだ

Σ(・□・;)」

と、衝撃を受けました。

 

そして真面目すぎておもしろみの無い自分が嫌になりました。( ;´Д`)

 

真面目は大事ですが、その中で楽しめなかった私はだめだったなぁとおもいました。

 

家の中ではゆるーくゆるーく

ズボラなんですけどね…     (笑)

 

 

 

 

かたい心を緩ませてくれたもの

鬱で体調が悪くなってから、服薬をしながら仕事を続けていました。

仕事をしている時は集中して余計なことを考えないから逃げ場でもありました。

 

でも、だんだんと天職だと思っていた仕事も辛くなって仕事を辞めました。

 

仕事をやめて3年すぎて

あの頃はやっぱり病気だったんだなぁと思います。

 

鬱症状が酷かった時に

ふふっ…と心を緩ませてくれたもの

それは

ピーピングライフと

神兎ロペ

 

その中でもこれが一番すきです。

 

 

久しぶりに見返してみると。

やっぱりおもしろい。

 

お時間がある方は是非♪

運動とやる気

最近いつも眠かったりやる気が出ませんでした。

 

昨日娘の仕事が休みだったので

「トレーニングに行こうよ。」と

市民体育館に誘ってくれました。

 

12月の初めに体調を崩してから全く運動をしていなかったので、行きたくないけど行かなきゃなぁと重い腰を上げたものの楽しい気持ちにはなれません。

 

車の中で娘が

「お母!楽しいね〜♪」とウキウキなのに対して「いいねぇ。お母は最近楽しい!って気持ちになれないんだよね( ;´Д`)」と言っていました。

 

娘が新しいトレーニングウェアを買って早く着たいって言う気持ちを知っていたので

ホントは今日も外に出たくなかったとは言えず…

重い気持ちのままトレーニングを始めました。

 

レーニング室では個人のプログラムを作ってもらっているので、始めてしまえばやる気関係なくこなしていけます。

 

しばらく行っていなかったので、運動不足が顕著にあらわれました。

ウォーミングアップの時点で股関節が痛い!

 

こんなことは初めてだったのでショックでした(涙)

 

ストレッチをしたら治ったのですが

病院行きかと思いました(ノ_<)

 

昨日はいろんなところで体力が落ちたと実感したので、また定期的に通う気持ちになりました。

 

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レーニングを終えると

達成感で気分が良くなりました。

忘れていた楽しい!という気持ちがでてきました。(行きとは大違い)

体も軽くなりました。

やっぱり運動はいいなぁ(*^▽^*)

 

買い物をして帰宅したら夕飯の時間でした。

いつもなら何もしていなくても疲れてる時間。

昨日はひと休みしないで夕飯を作り、食事をして、食器を洗い、お風呂に入って…なんかすごくスムーズ(΄◉◞౪◟◉`)

 

あれ?全然疲れない!?

 

そんな感じでいろんな事が早く終わり

今日は早く寝れる!と思ったのに寝れない。

 

なかなか眠れず朝寝坊しました( ;´Д`)

 

運動した事でセレトニンやドーパミンなどのホルモンが分泌されて覚醒してしまったんでしょうか。

 

そういえば長男が通っていた中学の特別支援学級では毎日1時間目が体育でした。

ちゃんと理由を知っていたけれど、自分で実感出来たことで「なるほどなぁ」と思いました。

 

私には夕方のトレーニングではなくて

午前中に適度な運動をして(トレーニングに行けなくても)楽しい気持ちになって家事をして夜ゆっくりお風呂に入っていい感じで疲れて寝るというのがいいのかなぁ。

 

今鬱の薬はずっと飲んでいないけれど、気分が落ちそうな時は特に薬の代わりになるのでは…と思いました。

 

 

 

 

安全にできるようにした事

 

長男あおは今22歳

知的障害中度

障がい者雇用で働いています。

 

発達に障害がある子どもにとって、通常少し練習すれば出来るような事も、何ヶ月、何年単位で練習しないと出来ないことばかりでした。

 

縄跳び、靴のちょうちょ結び、エプロンの後ろのちょうちょ結びも時間がかかりました。

 

頑張っても頑張っても出来るようになる保証はありません。

身につかない経験もあり、経験するために経験をすると言う事もありました。

 

自転車に乗れるようになるとお友達の家へ自転車で行くようになります。

 

このままの状態では危なくて1人では行かせられないので、毎回ついていく…

そんな事はできません!

 

「心配だから自転車で行かせない」と言うよりも、まず休みの日に家族みんなで自転車で出かけながら交通ルールを教えました。

 

初めは危険で周りにも迷惑をかけていたと思います。

お父もお母も鬼コーチになりました😡

 

そしてもう一つ心配なのは火を使う事でした。

私が仕事に行っている間、一度勝手に火を使ったことがありました。

 

療育の先生に相談すると

使わせないより安全に使えるようにする

と言う事を教えていただきました。

 

 

 

 

出来るようになるまでは、お母がいない時は絶対に火を使わない事を約束して一緒に調理をしました。

あおは「こんどひあそびをしたら  けいさつへいきます。」と書いて冷蔵庫に貼っていました。(~_~;)

 

療育では高学年になると毎回調理があります。

宿題として包丁を使ったり、調理をします。

そこで包丁と火の扱いを再度練習しました。

 

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療育とは
障害をもつ子供が社会的に自立することを目的として行われる医療と保育。

デジタル大辞泉の解説より

 

その宿題をするようになる頃、もう調理に全く興味が無くなっていたので、逆に苦労しました。( ;´Д`)

 

先日のお正月休み、朝ゆっくり起きてきたあおが目玉焼きを作ると言って久しぶりにキッチンに立っていました。

 

私も娘もリビングから

「ベーコンもあるよ〜。ちょっと水入れて蒸し焼きにするといいよ〜。フタはフライパンに合うのみつけて〜。」

と、言うだけで近くに行きませんでした。

 

自分でパンを焼き、ベーコンエッグを挟んでサンドイッチにしていました。

ネスカフェバリスタiならカフェラテも自分でつくれます。٩( ᐛ )و

 

療育を頑張った結果は子どもが大人になってからの方が実感できます。

 

療育すごいなぁと実感しました。

 

 

 

 

 

 

 

 

インフルエンザの予防注射を受けている理由

21年前インフルエンザが大流行した年は予防注射、治療薬が無くてたくさんの方が亡くなりました。

その1〜2年後タミフルができたと思います。

 

高熱で熱性けいれんをおこして救急車を呼んでも受け入れ先の病院が無い程の大流行だったのです。

 

あおはその年1歳3ヶ月で、熱があって小児科にかかりました。

帰宅してすぐに寝てしまったので起きたら解熱剤を入れようとしていました。

 

目が覚めると同時にケイレンをおこし、なかなか意識が戻らずチアノーゼで顔が黒くなってきました。

 

私は(落ち着け落ち着けと思いながら)震える手で救急車を呼びました。

 

受け入れ先がなかなか決まらず、長い時間家の前で救急車が停まっていました。

 

救急隊の人が小さい酸素マスクを当ててくださる中、意識が戻らない車好きなあおに向かって「あお!救急車に乗ってるんだよ!」とわけのわからない事を言ってました( ;´Д`)

 

頭に酸素がいっていない。死んでしまう…

必死で声をかけていました。

 

しばらくして救急車が動き出しました。

受け入れ先は医療センターでした。

入院施設はありません。

 

ケイレンしていた時間が長かったので左手と左足に麻痺が残るかもしれないと言われました。

このまま家に連れて帰るのは心配で、しばらくオムツ替えベッドで休ませていただきました。

 

その間今までかかったことのある入院施設のある病院に問い合わせましたが、ベッドが一杯でだめでした。

 

医療センターの当番医の先生がちょくちょく見にきてくださり、「小さいケイレンがまだあるね。うちの病院は遠いんだけど、そこでよければまだ空きがあるみたいだから行きますか?」と声をかけてくださいました。

 

本当にありがたいお言葉でした。

5時間後、あおの意識が戻りました。

でもまた夜中に高熱になり、看護師さん数人でアルコールで体を拭いたり体を冷やしたりしてくださいました。

 

あの時家に戻っていたらと思うとゾッとします。

あおの状態が安定するまで5日間親子入院していました。

 

そこは大きな大学病院で、6歳の時にADHDと診断をうけたのもその病院です。

 

おかげさまで左手と左足に麻痺が残ることはありませんでしたが、ずっと熱のせいで障害が残ったと思っていました。

私が早く座薬を入れていればと悔やんでいました。(生れつきだと言われたのは19歳の時。私が受け入れられたのはあおが21歳になってからです。)

 

というわけで、インフルエンザにかかることがコワイのです。(予防注射をしても違う型にかかった私ですが…笑)

 

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もう、息子にジミニークリケットはいらない。

長男あおは今22歳

知的障害中度

障がい者雇用で働いています。

 

知的障害との診断は小6で、それまでは多動、情緒障害が目立っていたのでADHDという診断でした。

 

とにかく次の行動が読めないので、一緒に行動する時はいつも側についていて直ぐに静止出来るように

あおの一挙手一投足、言動が心配で常に見ていました。

…というか見張っていました。

 

その私の見張る行為は、あおが中学になる頃まで続いていました。

 

多動が落ち着いてくると少し離れたとこれから見守れるようになったのですが、見張りグセは治りません。

 

家族で遊びに行ったり、旅行しても何も覚えていません。

いつもあおの背中を追っていたから。

 

他のお子さんが騒いでいたりチョロチョロしても子どもはそんなものと思えるのに

我が子になるとどうしてだめなのか。

 

そんな自分が本当に嫌で

とても疲れました。

 

でもあおが成長するにつれ、だんだんと一緒にいる時間が短くなってきて私の目が届かないようになってくると、少しずつ気にならなくなってきました。

 

あおが成長して、問題行動をしなくなったからかなぁと思っていました。

考えてみると小学校に入ってから外で問題行動をしていないのです。(幼稚園時代は服薬をしていなかったので、先生方に迷惑をかけたりお友達に相手にされない事もありました。)

 

ずっと、何かダメなことをしたら周りは私の躾のせいだと思うのではないかと思っていました。

 

今でも職場で注意を受けることがあるのですが、家で教えても教えても上手くいきません。「親は何をしているんだと思われているのではないか。」と思ってしまいます。

 

そんな事を考えていたら

もう1人の自分が、「あら、ぴのこさん死ぬまで心配してるの?そろそろあお君を信じてあげなさいよ。あなたが死ぬ時にあお君のせいで何も出来なかったって言わないでよ。」と言ってきました。

 

私は以前長女に「お母が死んだらあおの守護霊になって耳元で行動を教えたい。

ピノキオに出てくるジミニークリケットみたいに。」(ジミニークリケットは守護霊ではないけど。)

と言っていました。

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でも、もう大丈夫。

私は生きている間に、あおが自立が出来るように充分やってきた。

身近で見てくれていた人はみんな知っている。

 

教える事は教えてきたんだ!

 

 

後は早く外に出して(親元から離して)見守って行かなくては。

 

そしての私の人生を楽しもう🎶

 

 

 

 

 

 

 

アンガーマネジメント

 

 

夫と娘はよくケンカをします。

娘はもういい大人です。

そのケンカがまた激しい口喧嘩!

 

2人とも顔も性格も良く似てるし、口調までソックリΣ(・□・;)

 

2人のケンカが始まると犬のウーちゃんはハウスへ入り壁に向かって座っています。

 

あおは仕事だったので不在。

昼食中だったので、私と末っ子のきい(高3)は普通にテレビを見ながら食べ続けます。

慣れてしまっています。

きいは終始無言。

 

時々私が「それは言い過ぎじゃない?」とか

「今はその話はちがうんじゃない?」とエスカレートしないように口を挟みます。

 

そしてお父は怒りながら自分の部屋へ行き

私は娘をたしなめる。

 

あれ?2人ともこの本読んでませんでした?

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アンガーマネジメントとは

怒りを予防し制御するための心理療法プログラムであり、怒りを上手く分散させることができると評価されている。怒りはしばしばフラストレーションの結果であり、また自分にとって大事なものを遮断されたり妨害された時の感情でもある。怒りはまた、根底にある恐れや脆弱感に対する防衛機制でもある。

ウィキペディアより

 

娘が買って読んだ後

「これ、お父も読んだ方がいいよ」

って渡して2人とも読んでたよね?

 

お母からのお願い

2人とももう一度読んでください。

 

 

 

これからも一緒にがんばる!

長男あおが小1の時はADHDと情緒障害と言われていました。

 

小学校に入る時は名前を書くのがやっと。

1+1=2も何回教えても意味がわかっていませんでした。

 

宿題を教えるのが大変で何時間もかかる日もありました。

 

ひらがなも書けない文字がありました。

それは      です。

 

何回も何回も練習しました。

でも、書けません。

私は叱りました。

なんで書けないんだと。

 

そして諦めました。

いつか書けるか(*^▽^*)

いつか笑い話にしよう!と。

 

いつのまにか普通に書けるようになりました。   笑

 

さっきあおに「1+1は?」と聞いてみると

あお   「   2!   あ、田んぼの田って言うと思った?」

    私     「おかあは真面目にきいてるの!田んぼの田なんて言ったらぶっ飛ばしてたよ。💢」

 

あお   「ふざけていい時とダメな時あるもんね(^ ^)」

 

私の質問の方がふざけてますけどねσ^_^;

 

今まだ職場で叱られることもあるね。

時間がかかるかもしれないけど、きっとできるようになる!

 

これからはまたお母もがんばるよᕦ(ò_óˇ)ᕤ